第2回 岡山GIMカンファレンス 開催しました!
岡山大学病院総合内科・総合診療科所属の横田雄也です.
代表世話人の1人として関わらせて頂いている岡山GIMカンファレンスの第2回目が,先日6月2日(日)に岡山大学病院にて開催されました!
今回のGIMカンファレンスは,ケースカンファレンス2例と特別レクチャーの3本建てです.
まず1例目は,岡山大学病院初期研修医の小出先生に発表していただきました.「数週間続く発熱,しびれ,眼のかすみ」を主訴に紹介受診された40代男性の症例で,王道的な総合内科カンファレンスを行ってもらいました.比較的典型的な症例ではありましたが,診断に至るまでのプロセスを考えさせられる症例でした.
2例目は,倉敷中央病院 総合診療科の國永先生に発表していただき,一味違ったカンファレンスとなりました.いわゆる「difficult patient」と感じてしまうような患者に,本来であればどのようにして対応すべきだったのかをグループディスカッションしました.さまざまなバイアスが日常診療で溢れている中で,「difficult patient」は医療者自身がそう感じるから生まれてしまうものだと認識し,レッテル張りの危うさを学びました.
そして最後は岡山家庭医療センター所長 松下明先生による「対応の難しい患者・家族へのアプローチ」についてレクチャー・ロールプレイングを行っていただきました.患者中心の医療の方法から始まり,医療面接での信頼関係を構築する4つの習慣について学び,患者との波長の合わせ方などをレクチャーいただきました.レクチャー後にはグループごとにロールプレイングを行い,最後には松下先生自ら家族志向型ケアを実践した医療面接ロールプレイングを行っていただきました.
今回のGIMカンファレンスはただ病気に着目するだけでなく,まさに総合診療的にスキルアップを図ることのできるカンファレンスとなりました.今後の岡山GIMカンファレンスも,広い視野でスキルアップできるカンファレンスを目指してまいります!
最後になりましたが,この岡山GIMカンファレンスは
NPO法人 岡山医師研修支援機構 様 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座・GIMセンター 様 よりご支援いただき開催することができました.感謝申し上げます.