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Dr. Joel Branchのワークショップ@岡山

12/9(日) ブランチ先生のレクチャーが岡山大学病院で開催されました!以下は参加した岡山大学医学科5年の白井さんの感想です。学びの多さが伝わってきますね!

--- 今回参加させて頂きましたWSは、午前中にSimulation training、午後に午前の学びを生かしながらCase conferenceというとても贅沢な内容で多くの学びを得ることができました。とてもアットホームな雰囲気のWSで、先生の講義というよりは参加者が積極的に自分だったらどうするかを考え発言していき、議論が発展し学びが深まっていくとても楽しい時間でした。稚拙な文章ではありますが、その様子を共有させていただきます。

午前中のセッションでは症例をベースに、ベッドサイドで確認すべき事項やEvidenceに基づいた身体診察を特に呼吸器に重点を当てて勉強しました。仮に急変で呼ばれて、カルテを確認する時間も無く対応しなくてはならなかったらどうするか。この質問から、ベッドのまわりにいかに多くの情報が隠されているかに気づかされました。例えば点滴の種類、机の上に置いてある処方薬、酸素など、普段何気なく患者さんを訪ねていたのでは目を向けられていないものが多くあり、普段から視野を広く持って患者さんの全体像を掴む努力をする必要があると感じました。また、バイタルサインも普段から漏れがないように自分で取る習慣を身に着ける大切さを実感しました。

身体診察については、まずエビデンスに基づいた個々の所見の重みづけをどのように行うかを学び、個々の所見についてその取り方とそれが示唆するものを、実際に身体を動かしながら勉強していきました。呼吸器系の診察だから早速胸部を診察・・したいところですが、ばち指、羽ばたき振戦など指先や四肢から得られる情報をしっかりと拾い上げ、例えば羽ばたき振戦=肝性脳症のような短絡的な考えではなく、CO2貯留でも見られうる所見だという知識を持ち、常に視野を広く持って正しく所見を解釈することの大切さを教えていただきました。また、肺炎の診断において胸郭の動きの減弱という所見がいかなる聴診所見よりも大きな意味を持つということは目から鱗の事実でした。日々何となく診察をするのではなく、その診察で陽性だった場合何の可能性が高まるのかを意識することの大切さを改めて感じました。

午後のCase conferenceでは、研修医の先生が実際に診られた症例について、一通りの情報を議論しながら把握しプロブレムリストを作成し、2つのグループに分かれて鑑別診断を挙げ発表した後、ブランチ先生の臨床推論方法を伝授していただきました。最後にはその患者さんのマネジメントをどうするか、なぜ背景疾患の無い若年女性がmultifocalな肺炎を発症したのかなどの深い議論に至り、普段からそのような深いところまで考える癖をつけたいと強く感じました。

実習真っ只中の現在、普段の実習でより多くを吸収するための改善点を沢山発見することができました。ブランチ先生、今回このWSを開催して頂きました卒後臨床研修センターの先生方、WS中様々なことを教えて下さった先生方に感謝致します。今後とも今日の学びを活かして精進していきたく思います。


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