世界に羽ばたく医療従事者になる流儀 参加レポート
2018年2月4日の日曜日、L-caféと総合内科の西村先生主催の当イベントに参加させていただきました。このイベントのコンセプトとしては、鹿田キャンパスの学生を中心とした将来海外を視野に入れて働きたいという意思を持った方々が集まり、海外で働くことを含めた将来のキャリアについて考える、というものでした。今回は、医系技官の石橋 七生先生と堤 俊太朗先生をお呼びしお二方から貴重なお話を伺えるということもあり、約50名の方が集まり大変盛況な会になっておりました。
イベントはアイスブレーキングから始まり、場が温まったところで石橋先生と堤先生からそれぞれ、国際保健について・暮らしと治療の両立についてのお話を伺うことができました。石橋先生の国際保健のお話の中では、国際保健の部署では私たちがイメージするような途上国への支援だけではなく、身近な問題であるAMRの問題やガイドラインの作成などにもかかわっておられると聞き、その仕事の規模に驚かされました。同時に、日本中、世界中の人を巻き込むことのできる仕事にかかわれることが医系技官のお仕事の魅力であると感じました。堤先生のお話では、石橋先生のお話とはとってかわって、日本で治療を受けられている患者さんが仕事や日常生活をいかに続けて両立するかという、がんや生活習慣病などこれからの日本の医療を考えるうえで非常に重要なテーマについてお話をされていました。特に、どのように診療報酬をつけ政策を進めるかという点や、各関係者間でいかに調整をするのが医系技官をする上では大事だと堤先生がおっしゃっていたことが印象に残っています。また、お二人が医系技官になられた理由として、目の前の患者さんだけではなくもっと広く医療を変えたかった、と仰っており、先生方がキャリアを考えるうえで自分のやりたいことに深く向き合って進路を選択されていることが分かりました。
グループディスカッションでは日本の医療の問題点について話し合い、シンポジウムでは私、看護専攻の1年生の学生さん、石橋先生と堤先生と司会の西村先生の5名で、キャリアについて、フロアからの質問を交えながら議論をすることができました。
全体をふまえての感想になりますが、身近に自分と同じように海外を見据えたキャリアについて悩み、葛藤している方々がたくさんいるという事実に驚くとともに勇気づけられました。クロージングリマークで伊野先生が、懇親会中には堤先生もおっしゃっていた、『やりたいとおもったらやりましょう!』という雰囲気があの会場には溢れていたように思います。医系技官のお仕事やキャリアについて知ることができたのはもちろんですが、同じ目標を持った尊敬する身近な後輩・同級生・先輩とコミュニティを作ることができたのが最大の収穫でした。
最後になりますが、貴重な機会を用意してくださった関係者の皆様方、石橋先生、堤先生、本当にありがとうございました。