第12回臨床研究勉強会
皆様はじめまして。平成29年度岡山大学医学部医学科6年の水田貴大です。
10月11日に第12回「臨床研究勉強会」開催しました!今回も非常に楽しい時間を過ごすことができました。ご参加頂いた方々有難うございました。
さて、本勉強会は、EBM*、医学論文、医療統計に興味のある方を対象として、昨年の11月から月1回開催されており、以下の3点を目標として、症例のマネジメントにおける文献の利用方法やICT**を用いた継続的な学習方法を皆で楽しく学ぼう、という趣旨の勉強会です。
・EBMのステップに従ってEBM実践の基本をしっかりと学ぶ。
・研究デザインの学習と論文中の統計手法の理解を深める。
・将来、臨床研究者として世界で活躍する基盤を作る。
第12回目となる今回は、前回に引き続き『システマティックレビュー&メタ解析文献(以下SR&MA)を用いたマネジメント』がテーマでした。
前半は、MKSAP***を用いて「卵アレルギーのあるインフルエンザワクチン希望者に対するマネジメント」について5分という非常に限られた時間で情報検索、情報の解釈、その後のプレゼンについてご自身で考えて頂き、患者に何をどう伝えるかだけでなく、症例からいかに学び、明日からの実習や臨床にどう役立てていくか、についても話し合いました。今回は、特に問題の定式化の時に用いたキーワードを検索でどう使うのかについて、UpToDateでの検索のコツを交えながら学びました。
後半は、「もし、システマティックレビュー&メタ解析を恋愛で学んだら」と題して、ランダム化比較試験、SR&MA、診療ガイドラインの関係性をイメージしてもらいながら、SR&MAの批判的吟味の方法だけでなく、普段大学で学ぶ知識やUpToDateで得られた情報の背景に何があるのかについても参加者と楽しく議論ができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。
お忙しい中参加して頂いた皆様、ありがとうございました。これからも楽しくやっていきたいと思います。次回は11月15日(水)を予定しております。 ぜひお気軽にお越し下さいませ。
最後になりましたが、本勉強会開催の貴重な機会を与えて下さった西村義人先生、勉強会をサポートして頂きました片岡仁美先生をはじめとするGIMセンターの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
* evidence-based medicine
** Information and Communication Technology
***主にアメリカ内科専門医が医学知識をアップデートする目的で使用している問題集