第11回「臨床研究勉強会」開催しました!
皆様はじめまして。平成29年度岡山大学医学部医学科6年の水田貴大です。
9月5日に第11回「臨床研究勉強会」開催しました!今回も参加者がふえて非常に楽しい時間を過ごすことができました。ご参加頂いた方々有難うございました。
さて、本勉強会は、EBM*、医学論文、医療統計に興味のある方を対象として、昨年の11月から月1回開催されており、以下の3点を目標として、症例のマネジメントにおける文献の利用方法やICT**を用いた継続的な学習方法を皆で楽しく学ぼう、という趣旨の勉強会です。
・EBMのステップに従ってEBM実践の基本をしっかりと学ぶ。
・研究デザインの学習と論文中の統計手法の理解を深める。
・将来、臨床研究者として世界で活躍する基盤を作る。
第11回目となる今回は、『システマティックレビュー、メタ解析の概要と両者の違いを知ろう&EBMのステップ1とステップ2の実践演習』がテーマでした。
9名の参加者(学外1名、学内8名)に、「タミフルの効果に疑問を抱くインフルエンザ患者に対する治療のマネジメント」を考えて頂きました。3分という非常に限られた時間で情報検索、内容の解釈、その後のプレゼンについてご自身で考えて頂いた後、患者に何をどう伝えるかだけでなく、症例からいかに学び、明日からの実習や臨床にどう役立てていくか、についても話し合いました。
また、講義スライドの中でお伝えした「母集団を意識して論文をよむ」ことに関して参加者と議論ができ、私自身、論文の背景を理解し、そのリサーチクエッションを確認することの重要性を再確認する良い機会となりました。
「母集団を意識するとたしかに視点が変わる気がします。」、「やはり、ロジカルに情報検索することは重要ですね。」など、多くの満足の声を頂き、次回へのモチベーションが高まる一日となりました。お忙しい中参加して頂いた皆様、ありがとうございました。これからも楽しくやっていきたいと思います。次回は10月11日(水)を予定しております。 ぜひお気軽にお越し下さいませ。
最後になりましたが、本勉強会開催の貴重な機会を与えて下さった西村義人先生、勉強会をサポートして頂きました片岡仁美先生をはじめとするGIMセンターの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
* evidence-based medicine
** Information and Communication Technology
***主にアメリカ内科専門医が医学知識をアップデートする目的で使用している問題集